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ご相談の多いお悩み

保護者の皆さんへのメッセージ

お子さまの「気になること」に寄り添い、成長を一緒に見守ります

子どものこころと発達は、一人ひとり異なるペースで育ちます。「ちょっと心配だけど、このまま様子を見ていいの?」という小さな不安から、「毎日つらそうで、どう関わればいいのか分からない」という深い悩みまで、どんな相談でも歓迎します。専門医が丁寧に評価し、ご家庭・園・学校と連携しながら、その子が自分らしく生活できるようサポートします。不安を抱え込む前に、いつでもご相談ください。

まずは「気になる」段階でもご相談ください

「これって大丈夫なのかな…」と感じる場面は、どのご家庭にもあります。一見、成長や性格の個性に見えることでも、生活や学校での困りごとにつながる場合があります。

診断がついていなくても大丈夫です

はっきりした診断名がなくても問題ありません。「少し気になる」「不安が続く」という段階で相談していただくことが、その子にとって大切なサインになることがあります。

一緒に“つまずきの理由”を探します

お子さま自身とご家族が、毎日を少しでも楽に過ごせるように、困りごとの背景を丁寧に確認し、最適なサポート方法を一緒に考えていきます。

一人で抱え込まないでください

不安や悩みを、親御さんだけが背負う必要はありません。まずは、お話を聞かせてください。どうぞ気軽にご相談ください。

発達の相談

  • 言葉の遅れ、発音がはっきりしない
  • 落ち着きがなく、集中が続かない
  • 癇癪が強く、気持ちの切り替えが難しい
  • 学習につまずきがある / 理解に時間がかかる
  • 発達・知能検査を受けてみたい

お子さまの「成長のペース」には個人差があります。それでも、まわりと比べて気になることが続くと、心配になりますよね。
「少し気になる」段階での相談でも大丈夫です。

言葉の遅れや発音の心配

ことばの出方や発音のあいまいさは、お子さまの発達特性や環境の影響によって個人差が大きい部分です。当院では、発音・理解・表出の状況を丁寧に評価し、必要に応じて発達検査や支援の方向性をご提案します。「様子を見てもいいのか迷う」という段階でもどうぞご相談ください。ご家庭でできる働きかけも一緒に考えていきます。

落ち着きがない / 集中が続かない

集中が続かず動きが多い様子は、ADHDを含む注意機能の発達と関連していることがあります。当院では、行動観察や聞き取りをもとに、お子さまが困っている場面を丁寧に整理します。家庭での工夫や学校での支援につながる具体的なアドバイスも行い、「どう関わったらいいか分からない」という不安を解消します。

癇癪が強い / 気持ちの切り替えが苦手

癇癪や切り替えの難しさには、不安の強さ、感覚の敏感さ、環境のストレスなど多くの要因が重なっていることがあります。叱るだけではうまくいかないケースも多く、お子さま自身も“困っている状態”です。当院では背景を丁寧に見立て、気持ちの切り替えを助ける関わり方や、日常生活での工夫をお伝えします。

学習につまずきがある

読み書き・計算など特定の領域でつまずく場合、学習の得意・不得意がはっきりしていることがあります。必要に応じて発達・学習検査を行い、強みを生かした学び方をご提案します。学校と連携し、無理のない支援を整えることで、お子さまが自信をもって学べる環境づくりをサポートします。

発達・知能検査をご希望の方へ

心理士による専門的な検査を通して、お子さまの認知の特徴や得意・苦手を詳しく把握できます。検査後はわかりやすく丁寧なフィードバックを行い、園や学校での支援にもつながる情報を提供します。診断目的だけでなく、「子どもの理解を深めたい」という方も安心して受けられる内容です。

生活の悩み

  • 忘れ物が多い / 片付けが苦手
  • ゲームやネットがやめられない
  • 学校に行きたがらない(登校しぶり・不登校)
  • いじめ・人間関係の悩みがある
  • 食欲の変化(食べない / 食べすぎが続く)
  • 睡眠の乱れ(寝つけない / 夜更かし / 朝起きられない)

日々の生活のなかで “困りごとが積み重なる” と、親子ともに負担が大きくなってしまいます。うまくいかないのは「性格」のせいではありません。環境調整や関わり方を見直すことで、改善できることはたくさんあります。

忘れ物が多い / 片付けが苦手

忘れ物の多さや片付けの苦手さは、実行機能(段取り・計画性・整理力)の発達と深く関係しています。叱っても改善しにくいことが多く、お子さま自身も困っている場合があります。当院では行動パターンを整理し、ご家庭や学校でできる実践的な工夫を一緒に考えていきます。環境調整で大きく改善することも少なくありません。

ゲームやネットがやめられない

ゲームやネットに長時間夢中になってしまう背景には、ストレスの発散、習慣化、発達特性など様々な要因が関わることがあります。「やめなさい」と注意するだけでは難しいことも多い症状です。当院では行動の背景を丁寧に評価し、ご家庭で取り組みやすいルールづくりやサポート方法をご提案します。

登校しぶり・不登校

学校に行きたがらない状態には、不安、対人関係、学習の困難、体調の不調など多くの要因が複雑に絡むことがあります。早めにご相談いただくことで、お子さんのつらさを整理しやすくなり、より適したサポートにつながりやすくなります。当院では心理・発達・環境の視点から状況を整理し、学校との連携も含めた支援体制を整えます。小さな心配事でも、気軽にご相談ください。

いじめ・友人関係の悩み

友人とのトラブルやいじめの悩みは、子どもにとって大きなストレスとなり、心身の不調を引き起こすことがあります。お子さまが安心して気持ちを話せるよう、まずは丁寧にお話を伺います。その上で、学校との関わり方やご家庭でのサポート方法を一緒に考え、お子さまが安全に過ごせる環境づくりを支援します。

食欲の変化・睡眠の乱れ

食欲が出ない、食べすぎてしまう、夜眠れない、朝起きられないといった変化には、心の不調、発達特性、生活リズムの乱れなどが関与していることがあります。身体の問題と心理の問題が重なることも多く、丁寧な見立てが大切です。当院では生活習慣を含め総合的に評価し、ご家庭でできる改善のポイントをお伝えします。

心の悩み

子どもは、自分の気持ちを言葉でうまく表せないことが多く、心の疲れやストレスが“いつもと違う行動”として出てくることがあります。「最近なんとなく元気がない」「イライラしやすい」「不安が強そう」など、ちょっとした変化にも大切なサインが隠れていることがあります。

当院では、お子さまとご家族の気持ちに寄り添いながら、安心して毎日を過ごせるようにサポートします。気になる変化があれば、早めにご相談ください。必要に応じ、心理療法や他機関との連携も行います。

  • 気分の落ち込み・無気力が続く
  • イライラが抑えられない
  • 理由のない不安や恐れをくり返す
  • 強いこだわりや同じ行動をくり返す
  • 自分を傷つけてしまう / そのような言動がみられる

  • 幻覚や妄想のような言動がある

からだの悩み

頭痛や腹痛、眠れない、朝起きられないなど、子どもの身体の不調には、体の問題だけでなく生活リズムやストレスが関わっていることもあります。「病院では異常がないと言われたけれど不調が続く」「学校に行くと症状が出る」などのご相談もよくあります。

当院では、身体と心のどちらの面からも丁寧にお話を伺い、お子さまが少しでも楽になれるような関わり方をご一緒に考えていきます。小児科とも連携し、身体面と心理面の両側から丁寧にみていきます。

  • 頭痛や腹痛が続いている
  • 夜眠れない / 朝起きられない
  • 意識が飛ぶ / 身体に力が入りにくい
  • めまい・立ちくらみが起こりやすい
  • おねしょ(夜尿)が続いている
  • チック(まばたき・首振りなど)がある

よくあるご質問(FAQ)

「様子を見ていれば、そのうち自然に良くなるのでしょうか?」

成長とともに改善する場合もありますが、早めの相談により学校生活がスムーズになったり、ご家庭のストレスが大きく減ることがあります。悪化の予防にもつながりますので、「少し気になる」の段階での受診がおすすめです。

どのタイミングで相談したら良いか分かりません。受診の目安はありますか?

困りごとが 続く・繰り返す・生活に影響している と感じたときが受診の目安です。園や学校から指摘されたとき、家庭で対応が難しくなってきたときもご相談ください。早い段階での評価は、必要な支援につながりやすくなります。

「発達に問題がある」と言われるのが怖いのですが、受診して大丈夫でしょうか?

発達特性は“良い・悪い”で評価するものではなく、その子の個性の一部です。当院では診断名を伝えることが目的ではなく、より生活しやすくするための理解と支援を重視します。ご家庭の不安にも丁寧に寄り添います。

学校や園の先生には、どのように伝えたら良いですか?

必要に応じて、診察後に説明文書の作成や学校との連携を行います。保護者の意向を最優先にし、お子さまが無理なく過ごせるよう情報共有をサポートします。

検査(発達・知能検査)は何歳から受けられますか?

就学前から実施可能で、目的に応じて適切な検査を選びます。結果は丁寧に説明し、園や学校でのサポートにつながる形でフィードバックします。

薬を使うことはありますか?副作用が心配です。

薬物療法が必要な場合は、少量から慎重に開始します。副作用についても丁寧に説明し、不安がないよう一緒に確認しながら進めます。薬以外の方法を優先するケースも多くあります。

家庭でできるサポート方法はありますか?

生活リズムの整え方、学習の工夫、声のかけ方など、すぐ取り入れられる具体的な方法をお伝えします。ご家庭の負担が減るよう、無理のないアプローチをご提案します。

親の接し方が原因でしょうか?自分を責めてしまいます。

保護者のせいだと考える必要はありません。特性やストレスによる困りごとが多く、原因を追及するより、いま必要な支援を一緒に考えることを大切にしています。

学校や支援機関と連携してもらうことはできますか?

必要に応じて学校・支援機関・相談支援専門員と連携し、支援方針を整えていきます。保護者の同意を大切にしながら、お子さまが過ごしやすい環境づくりをサポートします。

継続して通院が必要になりますか?どのくらいの頻度で通いますか?

初診後は1〜4週ごとを目安に状態を確認し、安定してきたら通院間隔を空けていくことが可能です。状況に合わせて柔軟に調整しますので、ご安心ください。